World University Games 詳報2

 歓喜から一夜明け、15日に行われたデュアルモーグルの詳報です。「デュアルモーグル」って何🙄?という方はこちらへ。

 デュアルモーグルは、通常強豪選手が早い段階で対戦しないようある程度振り分けた上で、1対1のトーナメント形式での勝ち上がり、つまり1回負けたら敗退となるのですが、今回は特殊です。24名の選手のうち、下位(この時点でのポイントランキング?)の8名が予備予選的に1対1で対戦しそれが4レース、敗者4名がここで脱落。残りの20名を5名×4グループに分け、それぞれのグループ内で総当たりの対戦をし、各グループのトップだった4名が決勝トーナメントに進むという面白い形式です。つまり最初に敗退した選手以外の20名は最低4レース行うことが保証されていますが、決勝トーナメントまでいくと6~7レースということになりますので、かなり体力勝負の意味合いも強くなります。通常のモーグル種目は、スタートに数秒の猶予があって自分のタイミングでスタートし、ゴールまでひたすら自分との戦いです。しかしデュアルの場合は同時スタート、そして自分の滑りに集中したくてもすぐ横で同じようなスピードで滑る選手がいる⛷️⛷️だけでもプレッシャーになり、展開によってはスピードやジャンプの難度、高さを変えるなど瞬間的な判断や駆け引きも必要となります。それゆえモーグル種目に比べ波乱😮が起きやすい種目でもあります。観戦する側としては「どっちが勝つ?」とハラハラしながら見られる面白さや醍醐味があります。
 柊伍選手はBib №3で、予備予選はなくグループ3に入り、グループ内5人の中でのランキングは一番上。他の4人との対戦はランキング上位の選手から行うこととなりました。

 ということで、初戦はこのグループで柊伍選手の次にランクされているカザフスタンの選手。前日のモーグル種目で5位入賞の選手だけに最初から山場が来ましたが、14:11で初戦を飾り、いいスタートを切ることができました。
 あまり休む間もなく始まった2戦目は前日10位のフランス選手。残念ながら何かミスがあったと思われ8:17で痛い😓敗戦、もう負けられません。しかしその後はカナダ、韓国の選手を相手にそれぞれ20:5、24:1と圧勝、3勝1敗で予選グループを終えました。他選手の結果待ちの状態となりましたが、最終的にグループ内で柊伍選手、カザフスタン、フランスの選手3名が3勝1敗で並び、多分スコアの合計差だと思いますがここで惜敗。初戦で勝ったカザフスタンの選手が決勝トーナメント進出となっただけに😖悔しい限り。最終結果は5位となりました。
 もちろん本人が一番悔しい思いをしていたと思いますが、何か思うところや感じるところ、学んだところは間違いなくあったことでしょう。
 この大会、日本から参加した男子2名、女子3名の選手がこの2日間で全員4位以内の成績を収め、🎌Japan teamのレベルの高さや仲の良さ?を見せてくれました。

 応援してくださった方、スキー連盟やオリンピック委員会の皆さんはもちろん、関係のすべての皆様に御礼申し上げます🙇‍♂️。 柊伍選手は帰国後に少し地元で練習した後、ひとまず札幌遠征の予定です。国内でのレースも本格的に始まり、海外でのレース参戦も予定しています。今回の成績で決して夢に近づいたわけではありませんので、これからの戦いが非常に大切になってきます。2025年の柊伍選手に引き続き応援をよろしくお願いします。

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