只見高校
高校野球⚾の春の選抜出場校が発表となりました。福島県では、常連の聖光学院高校(伊達市)が順当に選出されたほか、「21世紀枠」として、全校生徒86名、部員15名(うち2名女子マネージャー)の県立只見高校が3枠の最後に見事選出されました!㊗
只見町は会津地区の南西部にありますが、同じ会津地区でも「よく知らない」「行ったことがない」人が多い、豪雪⛄地帯の“秘境”です。実は、管理人の社会人としてのスタートがこの学校だったので、非常に思い入れもあり、現地の方の期待も賀状等で伝わってきていたので大いに楽しみにしていました。会津地区からの甲子園出場自体もなんと63年ぶり、本当にうれしい限りです。
その当時、初めての只見での生活では驚くことがいっぱいありました。
・積雪は例年2~3メートル
・初雪の日に積雪50センチ
・生徒が校舎4階から雪に飛び降りる
・その校舎の屋上から伸びた氷柱(つらら)が地面に届きそう
・グラウンドには6月まで雪
・スキー場が学校から車で5分
・一番近い24時間コンビニまで60キロ
・懸垂をする鉄棒が曲がっていて、理由を聞いたら「雪の重みで。」😲
・昔の写真で道端に座る老人、よく見たら座っているのは電柱の先端😵 …
(ちなみに、下の写真はグラウンドの雪に立てたポールですが、長さは4m。傍らの私は身長170㎝弱。)
地元の方は親切で優しく、子どもたちも人懐こく素直で、楽しい数年間を過ごしたところです。2011年東日本大震災のとき、震災の被害はあまりなかったようですが、同年夏に豪雨災害で住宅流出など甚大な被害を受け、現在もまだJR只見線は未開通区間があります。過疎高齢化も進んでいる地域だけに、今回のニュースは地元にとって大きな光と希望を与えてくれたと思います。
選手たちは、グラウンドが1年のほぼ半分は使えない状態で、かといって室内練習場があるわけでもないのに、雪をハンデととらえず、そのときにできる練習を前向きに取り組んでいるそうです。このコロナ禍では、多くのアスリートも様々な制約を受けざるを得ませんが、このような姿勢は学ぶべき点がありそうです。
菅野柊伍選手同様、只見高校にもぜひ熱い応援をお願いします。「甲子園🏟でも熱い戦いを見せてけやれ!」