全日本選手権3位🥉
今シーズンの最終戦は国内での一番大事で大きな大会でもある「第42回全日本スキー選手権」となりました。北京オリンピックに出場した男女8選手のうち、ワールドカップに参戦している選手を除く5選手も出場し、ほとんどの選手がこの大会に照準を合わせてきています。
3月20日は一対一の対戦方式(勝ち抜き戦)のデュアルモーグル(DM)が行われました。男子34名のエントリーですが、強豪選手が序盤での対戦とならないよう配慮(シード)した上で、機械による抽選で組合せが決まります。柊伍選手はRound of 32からの出場となっています。北海道入りしてからフィジカル面での不調があったようで、十分な練習が積めず今一つの👇成績が続いていましたが、原コーチによると今は大丈夫とのことで一安心。
モーグルって?のページでも簡単に紹介していますが、DMの採点・勝敗決定はこんな感じです。👇↓
<デュアルモーグルの採点>
ターン技術、エア演技、スピードを競い合うのは通常のモーグルと同じですが、デュアルモーグルは2名対戦形式の勝ち抜き戦です。全日本選手権の場合、ジャッジ(審判)は7名で行われ、各5点の持ち点があり、合計35点で競われます。4名がターンを担当しターン技術の優越を、2名がエア技術を担当しエア技術の優越を決め、それぞれ1:4、3:2などのように優劣を直接比較で採点します。1名はスピード担当で、こちらはタイム差で優劣が決します。0.74秒差以内の場合は 3:2、0.75秒~1.49秒差の場合は4:1、1.50秒差以上の場合は5:0と採点され、あくまでも総合的な判定で、合計35点ですから18点以上の獲得で勝利となります。
さて、柊伍選手の対戦と成績ですが…
Round of 32(32→16)
初戦は地元選手との対戦でした(翌日のMOでは決勝に進出している選手です)。初戦でやや硬さが見られたように見えたものの、すべての項目で上回り23:12で勝利しました。
Round of 16(16→8)
2戦目は、会津高原たかつえスキー場で一緒に練習をしている選手との対戦です。直前に雪がひどくなり、数分間の待機を経てのスタートでした。心配されましたが、雪の影響か途中相手選手がコースアウトし35:0で勝利しました。
Quarter Finals(準々決勝)
天候が回復し視界良好です。残っているのはSnow Japanのメンバーばかりです。大きなヤマである準々決勝となりました。相手は同郷で仲もよい全日本メンバーで、過去のデュアルモーグルではすでに4~5回目の対戦になるでしょうか。なぜか対戦の相性はいいものの、先月2日連続で準優勝したリステルの大会でともに優勝した強豪選手です。スタートからやや先行し、その後両者目立ったミスもなくゴールしました。ターンの判定は分かれて五分、エアとスピードで勝り19:16で勝利しました。ひとまず大きな壁を越えました。
Semi finals(準決勝)
高校3年の全日本(4位)以来3年ぶりの準決勝進出となりました。その時はまともに通したレースはなく、常に相手のミスが上回り「棚ぼた式」勝利の連続でしたが、今回はしっかり力を発揮しての準決勝進出です。相手は3年前の3位決定戦で対戦し敗れ、先月の北海道選手権でも敗れたこれまたSnow Japanのメンバーです。このレースもスタートから先行しましたが、ミドルでターンが乱れ、何とか立て直しリードしたままゴール(動画をご覧いただくと周囲のどよめきが)。エアは五分、スピードも先着しましたが、ターンのミスが響き12:23で敗北。残念ながらリベンジはなりませんでしたが、3年前の対戦から大きな成長を見せられたのではないでしょうか。欲を言えば、結果的にこの選手が優勝でしたのでなおさら悔やまれる感じです。
Finals(3位決定戦)
相手は先月の北京オリンピック出場選手、相手に不足なし。3位と4位は表彰台に乗れるかどうか、メダルを手にするかどうかだけではなく、大きな違いがあります。どこまで戦えるか楽しみな対戦となりました。このレースもスタートからやや先行したまま接戦となりましたが、途中相手選手が乱れて大きくコースアウト、それが見えたかどうか余裕を持ってのゴール。30:5で勝利❕ ひとまずの目標でもあった全日本での表彰台🥉です。
デュアルモーグルは、スピード勝負ではないにしても相手に先行されるとあせりが生じるので、スピードが武器の柊伍選手にとっては相性がいいのかもしれません。この日のレースはすべて柊伍選手が先行していましたので、対戦相手に少なからず影響を与えていたと思います。5本のレースで疲労😫も大きかったでしょうが、大きなミスなく最後まで完遂できたのも大きな成長だと思います。
札幌・三吉神社の勝守の神様⛩ありがとうございました🙌
柊伍選手のすべてのレースはこちらの菅野柊伍後援会YouTubeチャンネルから。
男女のQuarter Finals以降のレースはこちらの外部のYouTubeチャンネルで見られます。
リザルト(結果)はこちらから。